夏の水辺の事故は普段着のまま誤って水に落ちてしまうことが多いのです。その時助かるための方法は着衣で泳ぐことではなく浮かんで助けを待てること!
こんにちは。
沖縄のブロガー中川(@nakagawahitoshi)です。小学生2人のお父さんをしています。
先日記事を書いた着衣泳の体験講座行ってきました。
⇒着衣泳やってみませんか?夏の水難事故から子どもたちを守る方法
着衣泳と言っても「服を着たまま泳ぐ方法を学ぶ」わけではなくて、「着衣で水に落ちたときに生き延びる方法」を学ぶ講座でした。
目次
着衣泳講座の講師のお話し
講師の先生の講義からです。
- 水難事故がどうして起こるのか?
- なぜ着衣で水の中に入る練習が必要なのか?
- どうしたら水に落ちても助かるのか?
詳しく教えてもらいました。
夏は水の事故が多くなる。
海や川などに出かけることも多くなるので夏は水の事故が多くなる季節です。
ここ沖縄だと観光で慣れないシュノーケリングで事故にあうなどという特殊環境はあるとのこと。
水着ではなく普段着のときに誤って水に落ちてしまう事故が多い。
水着きて泳いでいるときよりは、水辺で遊んでいるときに誤って落ちてしまって事故になることが多いのです。
つまり水着で溺れるわけではなくふだんの洋服のまま落ちてしまうということ。
なので普段着のまま水に落ちてしまったらどうなるのかということを経験しておくのは大事なのです。
落ちてしまったら慌てて戻ろうとせず、波の少ないところまで流されて救助を待つ。
磯釣りなどで波にさらわれたりすると人間の心理として落ちたところに戻ろうとします。
その結果、波に岩にたたきつけられて気絶し溺れてしまうのです。
ひとまず戻ろうとせず波の少ないところまで流されて救助を待つでいいはず。
そのための方法は着衣で泳げることではなく浮かんでおけること。
口と鼻さえ水の上に出ていれば助かる。浮かんで待てればよい。
口と鼻を水に覆われてしまうだけで人間は溺れてしまいます。それがたった水深10cmでもです。
人間はまっすぐ何もしないで浮いておくと頭のてっぺんから鼻の上あたりまでは水の上に出ますね。
でも口、鼻は沈んでしまいます。
仰向けに浮かんで口と鼻だけを出しておけば呼吸はできるので助かることができるのです。
着衣泳の実技
講義のあとはさっそく着衣英の実技です。
服を着たままプールの中に入ってみますよ。
着衣泳の実技:まずは服を着たまま水に入ってみよう
靴はとても浮力が強く、革靴なんかでも水に浮いてしまうのでまずは靴なしで着衣泳実習開始です。
- プールをざぶざぶ歩いてみる:めちゃくちゃ水がまとわりつく感じです。服が重い。
- 蹴伸びで進んでみる:まあできる。あんまり進まない。
- クロールしてみる。平泳ぎしてみる:ぜんぜん進めない。服を着ていると水着のときの泳力の1/4くらいしか泳げないとのこと。
- 泳いで何とかするよりは浮いて体力を温存する。
水着でプールや海で泳ぐのとは全く違いました。
思ったより服に水が絡んでくる感じで動くたびに体力を削られます。
よっぽど近くじゃないなら泳いで何とかするってのはかなり難しいはず。
着衣泳の実技:背浮きの練習
水に浮いて口を鼻を出して浮いておく方法はこんな感じ。
- 足は沈んでいてよい。むしろ足なんか上げると重い頭のほうが沈む。
- 胸~おなか~腰はそらす。
- あごを引いて顔を挙げたくなるがむしろあごもそらすと口、鼻が水面上に出る。
「口と鼻だけ水の上に出す」というのは水に落ちたときの生死を分けるキモなんですが、コツをつかむまではむずかしかったですね。
浮いていられるって言っても水面に出るのはほんとに口と鼻だけです。
突然水に落ちて口と鼻だけ出して浮いてみろって言われても、知識で知ってるだけではたぶんむずかしいと思いますよ。
ちょっとした小物があると浮いていられやすいのです。
ペットボトル⇒あごの下に置くと口、鼻だけは沈みません。
シャツの中に入れて胸のあたりに置いておいても楽に浮かんでいられるはずです。
溺れている人などにペットボトルを投げるときは少し水を入れると遠くまで飛んで投げやすいとも教わりました。
着衣泳の実技:その他の小物を使ってみる
- ジーンズはウキワの代わりになる。足部分を縛って首にかけて空気をバシャバシャやって入れると浮く。
- 使ってないコンビニの袋も空気を入れると浮力がすごい。
- 長靴は水中では脱ぎにくいが脱いで空気を入れると浮きになる。
靴は浮くので浮かんで助けを求める際は脱がずにそのままにしておきます。
実習でやった背浮きは靴の浮力のおかげで足が浮くのでだいぶ楽になりました。
でも靴は履いたままだとものすごく泳ぎにくいんです。
はだしだと足裏で意外と水を蹴っているんですね。
靴だと水を踏み込めない感じがします。
お子さんのいるおうちは着衣泳やってみて!
こんなの服着てちょっと水に入るだけだろ?って思わないでください。
すぐ水に飛び込んでやってみろって言われても練習なしではできませんから。
お子さんたちの万が一を考えてこの夏にご家族で着衣泳講座受けてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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