子供がインフルエンザにかからないために必要なこと。インフルエンザ予防対策教えます

子供たちのためのインフルエンザ予防対策教えます

こんにちは。
薬剤師ブロガーの中川(@nakagawahitoshi)です。

冬になると流行りだすインフルエンザ

お子さんがいらっしゃるお家ではとくに注意が必要ですよ!

特にお子さんのインフルエンザの予防についての疑問に現役の薬剤師がお答えします。

  • 予防接種っていつまでにしたらいいの?いつまで効いてるの?そもそも効くものなの?
  • どうやったらインフルエンザにかかりにくくなるの?
  • かかってしまったときに移してしまわないためにはどうしたらいいの?

子供たちのためのインフルエンザ予防対策まとめました。



目次

インフルエンザとは

インフルエンザの女性
あなたもかかったことありますよね?ないですか?

とにかく単なる「風邪」なんてぬるいものではなく、40℃近い発熱や頭痛など症状が桁違いに激しいんです。

それだけならいいんですが、子供たちにとって二次感染や脳症、肺炎などによって命を落としてしまうこともある病気だと思っておいたほうがいいですね。単なるひどい風邪ではないんです。

 

インフルエンザウイルスにはA,B,Cの型がありますが冬場に大流行するのはAとB。

どちらも普通の風邪とは違って症状は結構キツいのです。

  • 40℃近い発熱:大人でも40℃出ると天井が回って見えます。
  • 倦怠感:とにかくだるくて動けなくなります。
  • 頭痛:発熱もあるので頭はガンガン痛みます。
  • 体の節々の痛み:関節痛も結構ありますね。
  • 食欲不振:食欲は落ちますが、水分摂取だけは何とか確保を。
  • 下痢、腹痛:おなかに来る方もいます。B型に多い感じがしています。

こういった症状が数日続きます。とにかくかからないのが一番。

 

感染してから2~3日に発熱し始めることが多いですが、1週間とか経ってから発症することもあるので注意が必要です。

インフルエンザ予防対策

インフルエンザの予防接種をうつ子供

子供たちにインフルエンザの予防接種を!

ありがたいことに普通の風邪と違ってインフルエンザは予防接種である程度予防することはできますから。

子供のインフルエンザ予防対策の一番は予防接種をうつことです。

 

残念ですが予防接種をしてもインフルエンザにかかることはあるんですよね。

それでも症状を和らげることができたり、お子さんやお年寄りまたは免疫機能が弱っている方などにはインフルエンザで死ぬかもしれなかった人が死なずにすむという利点があります。

 

子供たちへのインフルエンザの予防接種はいつしたらいいの?

13歳未満の子供たちにはインフルエンザの予防接種は2~4週間程度あけて2回の接種が必要です。

接種してなんとか効果が出てくるのは2週間目くらいから。接種からだいたい1か月後くらいにはしっかり効いています。効果は大体3~5か月くらいまでと言われています。

なのでインフルエンザがはやりまくっているシーズンにしっかり効かせるためには「10月下旬から11月中旬くらい」に初回をうっておく必要がありますね。

 

子供たちのインフルエンザ予防接種で気を付けることは?

  • 生後6ヶ月経っていれば予防接種を受けることはできます。
  • インフルエンザの予防接種は保険や補助が効かないので実費です。だいたい1回3000~4000円くらいですね。お子さんが何人かいらっしゃると大変と思いますがぜひ。
  • インフルエンザのワクチンは卵アレルギーがある方だと注意が必要と言われていましたが、ほとんど影響がないことがわかっています。でも接種の可否は必ずかかりつけの小児科の先生に確認してからにしましょうね。
  • 予防接種をした日でもお風呂に入って大丈夫です。ただし注射部位をゴシゴシこすらないようにしましょう。
  • 予防接種をしてから2~3日、人によっては1週間程度は接種部位が腫れたり痛みが出たりします。うんと腫れたり痛みがとてもひどいようならお医者さんに相談してくださいね。
  • A型とB型はウイルスが違うので全く別の病気。1シーズンでA型とB型、合わせて2回かかることもあります。

ウイルスをもらってこない、あげないためには?

インフルエンザ予防対策にうがいと手洗いをしましょう
予防接種でしっかり免疫をパワーアップしてもインフルエンザウイルスをもらってきてしまったら大変です。

予防対策は基本的に普通の風邪と同じですが、シーズン中は街中でウイルスをもらってくるかもと思って生活したほうが良いですね。

うがいをする

イソジンでのうがいは予防にはなりません。

強すぎてのどの粘膜をかえって痛めてしまい、風邪やインフルエンザのウイルスを感染させやすくなってしまいます。

うがいは水道水で十分。
うがいはヨード液よりも水でしたほうが風邪予防になる – ログミー
 

手洗い

適当に水でジャーってやっておしまいではなく、正しい洗い方をしないとウイルスを持ち込んでしまいます。

こちらの動画で正しい洗い方を見ておいてください。たったの1分49秒です。


動画では手を拭くときにペーパータオルを使ってます。ここまでできれば完璧です。

とくにもう家にインフルエンザにかかっている人がいるようなときは手拭きのタオルは共用にしないほうがよいでしょう。

 

マスク

くしゃみ、咳から飛沫が飛んでウイルスをまき散らすことを防ぎます。

ほかにもドアノブなど知らずに手についたウイルスを口にうっかり入れないためにも役立ちます。

口の中やのどの乾燥を防いで感染を防ぐ働きもありますね。これも家族全員やっておいてください。

 

加湿器を使う

空気が乾燥したところではインフルエンザウイルスは長く生き残ります。(ウイルスなので生きてはいませんが。)

シーズン中はお家や仕事場の湿度を50~60%くらいに保っておきましょう。

冬場は加湿器が必須ということです。

 

十分な休養を取って食事もしっかり食べる

疲労やストレス、栄養状態の悪化は免疫力を下げてしまいます。

冬場は無理せずしっかり食べてゆっくり休みましょう。

 

空間除菌は効きません

「空間除菌」の効果をうたっている製品があります。二酸化塩素の働きで除菌、抗ウイルス作用を出すといっているものですね。

これらの製品は効果がないだけでなく、中の液体がこぼれてやけどをしたりなど安全性にも問題があります。

買うだけムダなので買わないでおきましょう。
二酸化塩素による除菌をうたった商品-部屋等で使う据置タイプについて-

まず大人がインフルエンザにかからないように注意しましょう!

子供たちは予防接種、うがい、手洗い、マスクなど万全の体制でも親がインフルエンザになってしまったら子供にもうつってしまいますよ。

うがい、手洗い、マスクなど感染対策を何にもしない場合、家族の中でインフルエンザがうつる割合は8~9割といわれています。

子供たちを守るために大人もインフルエンザにかからないように注意する必要があります。

お父さん、お母さんの体調管理もよろしくお願いします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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