こんにちは。
薬剤師ブロガーの中川(@nakagawahitoshi)です。普段は薬剤師をしています。
子供って急に熱出したり鼻水出し始めたりしますよね。
ふつう小児科で診てもらいます。
どこのお医者さんでもいいって思ってますか?
お子さんのかかりつけ病院を決めるときはいくつか気にしたほうがいいことがあります。
先生と合うかどうか、それも大事です。
家から近いかどうか、それももちろんです。
薬剤師視点からどういう小児科さんを選べばいいかというのはそのほかにコツがあります。
- お子さんは内科・小児科だしてるところじゃなくて小児科専門でやっている先生のところにかかりましょう。
- かかりつけの先生を決めましょう。いつでもあっちこっちかかるのはおすすめしません。
- 薬局はどこでももちろん大丈夫ですが、小児科の前にある薬局に行くといろいろトクします。
目次
お子さんのお医者さんの選び方
小児科選びにこだわるのには理由があります。
小児科専門医を選ぶべき理由
っていう方いませんか?
お子さんをお医者さんに診せるときは内科をメインでやっていて小児科も診てるところではなくて、小児科の専門でやっている先生のところに行きましょう。
お医者さんはいろいろ勉強してるので一応子供を診ることはできます。
でも小児科で専門教育を受けてきて膨大な数の子どもの患者さんを診てきた先生と専門は糖尿病とかリウマチとかの内科だけど子どものかぜ薬だけは出せるからってついでに診てくれる先生とどちらがお子さんを診てもらうのにふさわしいでしょう?
実際、ふだん大人しか診てない先生は子ども特有の症状とか病気というのに慣れていません。薬の量や内容も全然ちがう処方箋を見ることもあります。(薬剤師が処方医に確認して正しく直してもらいますけどね)
やっぱり専門医にかかるほうが安心ですよね。
今考えると最初のお医者さんで抗生剤出してもらってなかったのか。(いまは医院でもすぐ結果が出る検査があるので違うんでしょうけども)
小児科専門のお医者さんの調べ方
今どきはネット検索でお医者さんの名前もすぐわかると思うので日本小児科学会の小児科専門医であるか調べるのがはやいと思います。
しらべ方はこちらの検索ページから検索するだけ。
⇒専門医名簿検索|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
こちらにその先生の名前があればきちんと子供を診るための訓練を受けている医師だということですね。
ふつうは「小児科のみ出している医院」か「小児科・内科という感じで小児科を先に出している医院」であれば小児科専門の先生がやってるはずです。
かかりつけ医にかかるのが大事です
お医者さんも人間ですしいろんな人がいるので、合うお医者さんを見つけるまではいろいろかかってみたほうがいいかもしれません。
でもこの先生ならあってる、安心できるというお医者さんを見つけたらそのお医者さんのところにかかるようにしましょう。
続けて同じ先生に診てもらうことでお医者さんに次のようなことを把握しておいてもらえます。
- お子さんがどんな時に調子が悪くなりやすいのか。
- どういう症状になりやすいのか。
- どういう薬があっているのか、どんな風に治療が進んできたのか。
- アレルギーや副作用の情報。
そもそもどういう子なのかということをきちんと理解してもらうことはとても大事です。
よけいな治療や検査を少なくすることもできるでしょう。
お子さんも「いつもの先生のところ」なら嫌がらずに来てくれるかもしれません。
というか、最近は「小児かかりつけ医制度」というものがあるので小児科の先生に
「お子さんのかかりつけ医になりますよ。いいですか?」
という書類を書いてと言われたことがあるんじゃないかと思います。
小児かかりつけ診療料という点数を加算してかかりつけ医としてきちんとサポートしますよという制度です。
うえに挙げたいろいろなメリットを制度化してみんなが受け取れるようにってことです。
メリットばかりなのでぜひかかりつけ医を決めておいてください。
どこで薬をもらうか
かかりつけの先生は決まりました。
ではお薬が出たときはどこでもらったほうが良いのか。
処方箋をもらったら薬は日本全国どこの薬局でもらってもいいのです。おうちの近くの薬局で全然かまいません。
混んでいる医院の前の薬局はいつも混んでいますしね。(がんばってやっているんですがお待たせすることが多いです。すいません。)
でもここはあえて医院の前にある薬局でもらったほうがトクになることが多いと言っておきます。
薬の使い方はお医者さんによって微妙に違うことがあります。
ジェネリック医薬品はどれを使うかなどもお医者さんのこだわりがあることもあります。
そういった処方箋にはのってこない行間の情報を医院の前にある薬局の薬剤師はきちんと分かっています。
お医者さんの薬の意図をくみ取って一番いい条件で薬を出すことができるのが門前薬局です。
実はお医者さんだけでなく薬剤師にも「かかりつけ薬剤師」という制度があって患者さん一人に対して一人、かかりつけ薬剤師が決められることになっています。
薬のことについて24時間のサポートがあります。
薬局でいつもお願いしたい薬剤師さんがいたら「かかりつけ薬剤師」なってもらってください。
子どものかかりつけ医の探し方まとめ
あらためてお子さんのお医者さんの探し方。
- お子さんは内科・小児科だしてるところじゃなくて小児科専門でやっている先生のところにかかりましょう。
- かかりつけの先生を決めましょう。いつでもあっちこっちかかるのはおすすめしません。
- 薬局はどこでももちろん大丈夫ですが、小児科の前にある薬局に行くといろいろトクします。
それぞれ大事なことというのがわかっていただけたらいいなーと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いつもの駅前の内科・小児科に連れてくか。おじいちゃんも血圧の薬もらいに行っててよく知ってる先生だし。